
出版社:文芸社 著者:大野靖志 定価:1,680円

●プロローグ― 言霊によって現実を変える具体的な方法を初公開 ― どうして日本語は美しいのか? ― 言霊(ことだま)は「単なる迷信」ではない ― 西洋的価値観は私たちを幸せにしたか ― 日本― 新しい文明のパラダイムを提示しうる国 ― いにしえの叡智を今に伝える言霊学と伯家神道 ― 階層性と統合性によって知識を整理する ― 本書の使命とその方法論
伯家神道の秘儀継承者・七沢賢治が明かす神話と最先端科学の世界
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大祓(中臣祓)
▽高天原(タカマノハラ)に神留(カムヅマ)ります皇親(スメムツ)カムロギ・カムロミの命(ミコト)をもて
八(ヤ)百(ホ)万(ヨロズ)の神がみを神集めに集めたまひ、神議(ハカ)りに議(ハカ)りたまひて、
「わ(ア)が皇御孫(スメミマ)の命(ミコト)をもて、豊葦原(トヨアシハラ)の瑞穂(ミズホ)の国を、安国と平らけく知ろしめせ」
と、事依(ヨサ)しまつりき。
▽かく依(ヨサ)しまつりし国中(クニナカ)に荒ぶる神がみを、神問(ト)はしに問(ト)はしたまひ、神払(ハラ)ひに払(ハラ)ひたまひて、語問(コトト)ひ(イ)し磐根(イワネ)・樹立(コタチ)・草(カヤ)の垣葉(カキハ)をも、語(コト)止(ヤ)めしめて、
天(アマ)の岩座(クラ)押し放ち、天岩戸(アマノイワト)を押し開き、天(アメ)の八重雲(ヤエグモ)をいづのちわきにちわきて、
天降(アマクダ)し依(ヨサ)しまつりき。【一礼】
▽かく依(ヨサ)しまつりし、四方(ヨモ)の国中に、大倭日高見(オオヤマトヒダカミ)の国を、安国(ヤスクニ)と定(シズ)めまつりて、下津磐根(シタツイワネ)に宮柱太敷(ミヤハシラフトシ)く立て、高天の原に千木(チギ)高知りて、
皇御孫(スメミマ)の命(ミコト)のみづの御舎(ミアラカ)に仕(ツカ)へまつりて、
天(アメ)の御陰(ミカゲ)・日の御陰と、隠(フカ)く坐(マ)して、
安国と平らけくしろしめす。
・▽国中に成り出づる天(アメ)の益人(マスヒト)らが、過(アヤマ)ち犯しけむ種々(クサグサ)の罪事咎祟(ツミコトトガタタ)り、
・天罪(アマツツミ)とは、畔放(アハナチ)・溝埋(ミゾウメ)・樋放(ヒハナチ)・頻蒔(シキマキ)・串刺(クシサシ)・生剥(イキハギ)・逆剥(サカハギ)・穢(ケガシ)・ここたくの罪を、天罪(アマツツミ)とのりわけ、
・国津罪とは、生(イキ)の膚断(ハダダチ)・死(ナオル)の膚断(ハダダチ)・白人(シラヒト)・こくみ・己(オノ)が母(ハハ)を犯(オカ)し・己が子を犯し・母と子とを犯し・子と母とを犯し・毛物(ケモノ)犯(ヲ)せる罪・昆虫(ハウムシ)の禍(ワザワイ)・高津神の禍(ワザワイ)・高津鳥の禍(ワザワイ)・畜物(ケモノ)倒し蟲物(マジモノ)せる罪を国津罪とのりわけいだして、ここたくの罪出(イデ)む。
▽かく出(イデ)ば、天津宮の事をもて、
天津金木(カナギ)を本末打切(モトスエウチキ)りて、千座(チクラ)の置座(オキクラ)に置足(オキタ)らは(ワ)し、天津菅曽(スガソ)を本末(モトスエ)苅断(カリタ)ち、八津針(ヤツハリ)に取刺(トリサシ)て、天津祝詞(ノリト)の太(フト)祝(ノリ)詞(ト)事(ゴト)をもて宣(ノ)る。
▽かく宣(ノ)らば、
天津神は天(アマ)の岩戸を押し開き、国津神は、高山短(ヒキ)山のいほりを撥別(カキワ)けてもるるとこなく聞こし召(メ)さむ。
・▽かく聞し食(メ)しては、種々(クサグサ)の罪はあらじと、
科戸(シナト)の風の天(アメ)の八重雲を吹きはらふごとく、
朝夕(アシタユウベ)の霧を朝夕の風の吹きはらうごとく、
大津辺(オオツノベ)にいる大船(オホフネ)の舳(トモベ)の綱(ツナ)を解(ト)き放(ハナ)ち、大海原(オオウナバラ)へ押し放つごとく、
彼方(オチカタ)や繁(シゲキ)が本(モト)を焼鎌(ヤキガマ)の砥鎌(トガマ)をもて、打ちはらふごとく、
残れる罪はあらじと、祓(ハラ)ひ清むる事を、
▽高山・短(ヒキ)山の末より、佐久刺谷(サクナダニ)に水落ち、滝津早川の瀬に流(ナガシ)ます瀬織津(セオリツ)姫といふ(ウ)神、大海原(オホウナハラ)に持ち出(ヒ)でたまいてむ。
▽かく持ち出でたまいなば、
荒塩(アラシオ)の塩(シホ)の八百道(ヤホジ)の八塩路(ヤシホジ)の塩の八百辺(ヤホヘ)にます
速秋津姫(ハヤアキツヒメ)といふ(チョウ)神齦美呑(カミカミノミ)てむ。
▽かく齦美呑(カミノ)み(ン)ては(デハ)、
吸吹戸(イブキド)にます神、息吹(イブ)き放ちたまひてむ。
▽かく息吹放ちたまひては、
根の国の底の国に鎮(シズ)まります神、さすらひ失ひたまひてむ。
▽かくさすらひ失ひたまひては、
遺(ノコ)れる罪はあらじものぞと、祓(ハラ)ひ申(モウ)し清(キヨ)め申(モウ)すことの由(ヨシ)を、天津神(アマツカミ)、国津祇(クニツカミ)、八(ヤ)百万(ホヨロヅノ)神(カミ)がみに、
平らげく安らけく、みいさみたまひて、聞食(キコシメ)せと申す。