
出版社:文芸社 著者:大野靖志 定価:1,680円

●プロローグ― 言霊によって現実を変える具体的な方法を初公開 ― どうして日本語は美しいのか? ― 言霊(ことだま)は「単なる迷信」ではない ― 西洋的価値観は私たちを幸せにしたか ― 日本― 新しい文明のパラダイムを提示しうる国 ― いにしえの叡智を今に伝える言霊学と伯家神道 ― 階層性と統合性によって知識を整理する ― 本書の使命とその方法論
伯家神道の秘儀継承者・七沢賢治が明かす神話と最先端科学の世界
当サイトでは、出版社の文芸社様にご協力頂き、『言霊はこうして実現する』を全文掲載しております。
言霊について深く理解するために、是非お役立て下さい。
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七沢賢治が継承する伯家神道の教えを学びたい方は、【一般社団法人白川学館】の講座案内をご覧ください。
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言葉はゼロ・ポイント・フィールドから生まれ、そしてそこへ還っていく
七沢氏は、言語というエネルギーが脳やDNAへ及ぼす影響の延長線上に、言霊によって、この宇宙を満たすゼロ・ポイント・フィールドへと私たちの意識がアクセスする可能性について私案を持っている。
そのことは、小笠原孝次氏の著書『言霊百神』に以下のように記載されている。
天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)から大宜都比売神(おおげつひめのかみ)までの四十九神の存在と生成があり、生成はほんの一瞬間に於ける自己内部の出来事であって、それは進化論的な長い年代に亘る如き事柄でもなければ、また天文学的な広大な宇宙における事態でもありません。
瞬間に生滅する「一念」に三千の内容があると説いたのは天台ですが、神道ではその内容を五十と決定します。それは天名(あな)(先天)→真名(まな)(理念)→神名(かな)(言語)→真名→天名の順序で刹那に回転循環する精神サイクルです。
この循環はいわば映写室のフィルムの回転のようなもので、これが宇宙と云う広々としたスクリーンに写った映像が森羅万象です。われわれはその映像を見て喜怒哀楽、栄枯盛衰、利害得失に迷ったり、神仏とか霊魂とか云われるものの実態をその映像の中に捕まえようとして見当外れの無駄骨折りをしますが、その映像が現れる根源と経路は宇宙(天名(あな))→脳髄(真名)→発声器官(言語)→脳髄→宇宙と瞬間に回転する生命の知性の活動です。
神道は生命の主体、能動体であるその映写室の活動を捉えたものです。これを「天照大御神(あまてらすおおみかみ)、高御産巣日ノ神(たかみむすびのかみ)」の道と云います。
ゼロ・ポイント・フィールドから瞬間、すなわち中今に生成される一念が人の脳内に理念を生み、その理念が言葉として空気の振動の形をとる。そして、その空気の振動は聞き手の耳から脳へ入り、そこで理念を形成し、それがゼロ・ポイント・フィールドへ還元される。
―そのサイクルが宇宙という壮大な幻影を生み出し、それこそが宇宙の生命と知性の活動のすべてになっているというのが、言霊学の描く宇宙の仕組みである。
次章では、ここで触れた知見をもとに、実際に言霊で現実を創造する方法や、七沢研究所の開発したクイント・エッセンス・システムについて紹介しよう。