
出版社:文芸社 著者:大野靖志 定価:1,680円

●プロローグ― 言霊によって現実を変える具体的な方法を初公開 ― どうして日本語は美しいのか? ― 言霊(ことだま)は「単なる迷信」ではない ― 西洋的価値観は私たちを幸せにしたか ― 日本― 新しい文明のパラダイムを提示しうる国 ― いにしえの叡智を今に伝える言霊学と伯家神道 ― 階層性と統合性によって知識を整理する ― 本書の使命とその方法論
伯家神道の秘儀継承者・七沢賢治が明かす神話と最先端科学の世界
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これからの1万3000年を創造する
そのような意識の拡大とは別に、自然の大きな循環として地球に大きな変化が起きて、文明がリセットされる可能性もあると七沢氏は考える。
約1万3000年前に起きたカタストロフィによって、それまで高度に発達してきた文明(先史文明・超古代文明)が滅びて、その後に現在私たちが知るところの文明(四大古代文明)が興ってきたという説については、考古学的物証が数多く存在している。そのカタストロフィは周期的なものであり、一説にはその周期は約1万3000年といわれる。
つまり、2012年かどうかは別として、近い将来、地球に何らかの大きな変化が起きる可能性は否定できないということだ。
「その変化はポールシフト(地球の自転軸の急速な移動)によるものでしょう。世界中に存在する洪水伝説はその名残です。ポールシフトが起きた場合、ヨーロッパでは凍ったり溶けたりを繰り返すだけですが、アジア地域では陸地の水没と隆起を繰り返すことになります。日本には、八ヶ岳や飛騨高山の高地に遺跡が残っており、前回のポールシフトの生き残りがそこに存在したことが分かります」
そのような大自然の循環に、私たちはどう対処すればいいのか。
「地球の核にある生命体を伯家神道では国底立神(くにそこたちのかみ)といい、それを鎮魂することは天皇の役割でした。そもそも国家公用の神事をたてることが本来の伯家神道の役割であり、国の災厄を事前に察知して、それを未然に防ぐために祓をしていたのです。火山が噴火したからそれを鎮めるというのでは遅いのです。
そして、ここ甲府は、30〜35キロの圏内に日本のたくさんの高山の山頂が入るという地です。さらに、この真下は、太平洋プレート、フィリピンプレート、北米プレートがぶつかってマントルへ沈みこんでいく地点でもあります。そのため、地球の核に向けて国底立神を鎮魂する言霊を発振するには、最適な場所だと考えられます」
現在、七沢氏は、なるべく多くの人が生き残れるように、クイント・エッセンスによって地球の核へ向けて言霊を発振しているという。
このように、2012年問題については、七沢氏は終末説のような考えは持っていない。だが、そう遠くない将来に人類全体の意識の拡大と新しいパラダイムの展開があり、そのときに先ほど説明した「新・国生み」の視点が要されることになるだろう。
「自然の大きな循環と人間の意志のエネルギーがどう作用し合うのか。自然の循環が突きつけてくる困難を、人間の発する『創造の意志力』でどう乗り越えるかということが、私たちの考えるべき最大の課題になってきます。
この1万3000年という遠大なタイムスパンにおいて、人間はどの方向に進化すればいいのかを考えてみましょう。人として適切な寿命の長さや、言語でコミュニケーションすることの意味などを改めて考え直してみて、新しいパラダイムを自ら創造するのです。それによって人類はより良い方向にも行けるし、あるいはその逆の方向にも行けます。
そのようにして、定期的に人間の意識の帳尻合わせを行っていかないと、人類は生き残れないでしょう」
当たり前のことだが、そこで到達した新しいパラダイムを新時代の推進原理として働かせるには、諸制度や国策、外交分野、教育分野などにおける新しい試みと統合がなされなければならない。
それを踏まえた上で、七沢氏のビジョンは地球規模の国策に及び、創造意志情報に基づいた設計に沿って、文明と環境、人口・生活問題、資源・エネルギー問題を統合すべく、問題提起を行っている。
だが、いずれにせよそれは、最終的に個人個人で考え、自らの新たな現実として創造すべきことだ。
「新しいパラダイムとそれに基づく新しい国生みは、結局のところ、人々の意志と合意選択によるものです。これが変革の時代における推進力の鍵となります。これから、それが大きな規模と重みで、一人一人に厳しく問われてくることになるでしょう」
と七沢氏は語る。
言霊学と伯家神道は、その世界規模での「新・国生み」を導く指標であり、新世界創造の原動力となることだろう。
―そしてそれは、人類史に新たな一ページを刻むことになる。