
出版社:文芸社 著者:大野靖志 定価:1,680円

●プロローグ― 言霊によって現実を変える具体的な方法を初公開 ― どうして日本語は美しいのか? ― 言霊(ことだま)は「単なる迷信」ではない ― 西洋的価値観は私たちを幸せにしたか ― 日本― 新しい文明のパラダイムを提示しうる国 ― いにしえの叡智を今に伝える言霊学と伯家神道 ― 階層性と統合性によって知識を整理する ― 本書の使命とその方法論
伯家神道の秘儀継承者・七沢賢治が明かす神話と最先端科学の世界
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言霊について深く理解するために、是非お役立て下さい。
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ブームとなった「ありがとう」
「ありがとう」という言葉が大きなブームとなっている。
普段、私たちが日常的に使っている言葉が話題に挙がっているその理由は、この言葉に幸福な出来事を招く力があると信じられているからだ。
120万部を超える大ベストセラーとなった『ツキを呼ぶ魔法の言葉』(とやの健康ヴィレッジ)は、その「ありがとうブーム」の火付け役の一つである。
工学博士である著者の五日市剛(つよし)氏は、若いころにイスラエル旅行を経験。それは失意の旅であったが、その途上で出会った老婦人が教えてくれた二つの言葉「ありがとう」「感謝します」と、もう一つ「ツイている」という言葉によって、氏の人生は大きく変わることになった。
そして、その体験を本にした『ツキを呼ぶ魔法の言葉』がクチコミでじわじわと知られるようになり、最終的に、多くの人々がそれらの言葉によって自らの人生を好転させることに成功したのだ。
同じように「ありがとう」によって人生を好転させた体験を分かち合っている人物に、『宇宙を味方にする方程式』(致知出版社)など多数の本の著者として有名な小林正観(せいかん)氏がいる。小林氏によると、「ありがとう」と唱えることで、それに見合った現実がやってくるのだという。
また、日本において近年大きなムーブメントとなってきている、ハワイのホ・オポノポノという問題解決の手法もまた「ありがとう」に関係する。
これは、精神医学の研究者であるイハレアカラ・ヒューレン氏がハワイの伝統的な手法をアレンジしたものであり、問題を起こしている自分の潜在意識に向けて、「ごめんなさい」「許してください」「ありがとう」「愛しています」という四つの言葉を繰り返すことによって実践される。
ホ・オポノポノがある種のセラピーであることは間違いない。だが驚くべきことに、この手法は現実の出来事をも変えられるのだという。
事実、ヒューレン氏は、重罪を犯した精神障害者施設において、一人一人の受刑者に対する自分の思いをクリーニングすることで、収容者らの精神状態を大きく改善している。
この手法では「ありがとう」以外の言葉も用いられるが、いずれにせよ、肯定的な言葉を口にして現実を変えるという点で、前出の五日市氏や小林氏の考え方と共通したものだといえるだろう。